ホワイトニングとセラミック治療は、どちらも白い歯を手に入れるための治療です。
しかし施術方法はまったくと言って良いほど異なり、セラミックにはセラミック、ホワイトニングにはホワイトニング独自のメリットがあります。
今回は、ホワイトニングにはないセラミックのメリットについて解説します。
ホワイトニングにはないセラミックのメリット6選
陶器素材の人工歯を被せる治療であるセラミック治療には、ホワイトニングにはない以下のようなメリットがあります。
・定期的な施術が不要
・周りの歯に馴染みやすい
・薬剤で荒れる心配がない
・歯の形を整えられる
・施術をサボる心配が少ない
・選択肢が多い
各メリットについて詳しく説明します。
定期的な施術が不要
定期的な施術が必要ないという点は、セラミック治療にしかないメリットだと言えます。
ホワイトニングは、一度施術を受ければ完了するというわけではありません。
何度か施術を受けることにより、少しずつ漂白効果が現れるようになります。
またホワイトニングの場合、時間が経過すると後戻りという色が元に戻る現象が起こります。
その度に施術を受けなければ、歯の白さを保つことができません。
一方セラミック治療は、一度治療を受ければほとんど劣化しないため、白い歯をキープすることができます。
治療後のメンテナンスは受けなければいけませんが、こちらは施術ではありません。
簡単な検査やクリーニングを受けるだけで済みます。
周りの歯に馴染みやすい
セラミックにあってホワイトニングにはないメリットとしては、周りの天然歯に馴染みやすいということも挙げられます。
ホワイトニングは歯を白くできますが、場合によっては白くなりすぎてしまい、不自然な見た目になることが考えられます。
これに対しセラミックは天然歯に似た色合いを再現できるため、施術を行った歯が浮いてしまう心配はほとんどありません。
ちなみにセラミックは人工歯のため、ホワイトニングで白くすることはできません。
一方、先にホワイトニング受ければ、ホワイトニングを受けた歯の色に合わせたセラミックを適用できます。
こうすることで、セラミックだけホワイトニングで白くならず、目立ってしまうという状況を回避できます。
薬剤で荒れる心配がない
薬剤で荒れる心配がないということも、セラミック治療ならではのメリットです。
ホワイトニングにはオフィスホワイトニング、ホームホワイトニングの2種類がありますが、これらはいずれも歯に薬剤を塗布する施術方法です。
特にオフィスホワイトニングは、過酸化水素の含有量が多い薬剤を使用するため、刺激が強く場合によっては口内が荒れてしまう可能性があります。
またホームホワイトニングについても、マウスピースに塗布する薬剤の量が多かった場合、歯茎に漏れ出して炎症を起こすことが考えられます。
その点、セラミック治療は一切薬剤を使用しないため、荒れたり炎症を起こしたりする心配はありません。
歯の形を整えられる
セラミック治療は、ホワイトニングでは実現できない歯の形の調整も行えます。
ホワイトニングで可能なのは、黄ばんでしまった歯を白くすることのみです。
歯の形状は変えることができません。
一方、セラミックは歯を天然歯のような白さにするだけでなく、形状をキレイにすることも可能です。
このような治療はセラミック矯正と呼ばれ、矯正治療よりもキレイな形、歯並びを手に入れられる治療として人気があります。
施術をサボる心配が少ない
ホームホワイトニングは、自宅でマウスピースに薬剤を塗布し、一定時間装着して歯を白くするという施術です。
こちらは通院する必要がないというのがメリットですが、その反面施術の管理は基本的にすべて患者さんが行わなければいけません。
そのため、場合によってはサボってしまうこともあります。
セラミック治療は、必ず歯科クリニックを訪れなければ受けられない治療です。
もちろん通院しなければサボることにはなりますが、いつでも自身のタイミングでできるホームホワイトニングに比べれば、まだサボる心配は少ないと言えます。
選択肢が多い
ホワイトニングには、基本的にオフィスホワイトニングとホームホワイトニングの2種類しかありません。
これに対しセラミック治療は、通常のセラミックインレーやハイブリッドインレー、ジルコニアクラウンなどさまざまな素材を選択できます。
耐久性を重視したい方はジルコニアクラウン、リーズナブルな素材を選びたい方はハイブリッドインレーなど、目的に合わせて素材を選びやすいのはメリットです。
まとめ
歯を白くする施術と言えば、やはり多くの方はホワイトニングをイメージするでしょう。
もちろんホワイトニングも優れた施術ではありますが、セラミック治療と比較せず、安易に決定することはないようにしてください。
またセラミック治療の際に使用する素材についても、歯科クリニックの医師に相談し、もっとも患者さんの要望に合ったものを選ぶようにしましょう。