セラミックは表面が滑らかであり、着色が起こりにくいという特徴があります。
そのため、長期間使用しても高い審美性を維持できます。
しかし、頻繁に着色しやすいものを摂取していると、多少は色がくすむことが考えられます。
今回は、セラミックの変色を引き起こす意外な食べ物を解説します。
セラミックの変色を引き起こす意外な食べ物6選
色が濃いもの以外にも、以下のものを頻繁に摂取するとセラミックの審美性に影響が出る可能性があるため、注意してください。
・豆腐
・バナナ
・緑黄色野菜
・ニンニク
・貝類
・ショウガ
各項目について詳しく説明します。
豆腐
豆腐は白い食べ物の代表的な食べ物であるため、ほとんどの方がノーマークだと思います。
しかし、実は豆腐にはセラミックを変色させてしまうリスクがあるため、注意が必要です。
豆腐には、イソフラボンというポリフェノールの一種が含まれています。
ポリフェノールは、赤ワインなどにも含まれる成分であり、歯の着色を助長します。
ちなみにイソフラボンは豆腐だけでなく、大豆製品全般に含まれています。
特に注意したいのは、醤油や味噌などの調味料です。
これらはイソフラボンが含まれる上に色も濃いため、セラミックの審美性を損なわせる可能性があります。
もちろん大豆製品をすべて避けて生活するのは難しいですが、セラミック治療を受けた後は、毎日のように食べるのを控えるのが無難です。
バナナ
バナナも色が白い果物であるため、着色のリスクはないように思えますが、実際は違います。
バナナにも、豆腐と同じくポリフェノールの一種であるタンニンが含まれています。
タンニンは植物に含まれるポリフェノールであり、セラミックの歯の変色を助長してしまうおそれがあります。
ちなみに、タンニンはバナナだけでなく、他にもさまざまな果物に含まれています。
例えばリンゴや柿などに含まれるため、色が薄い果物であっても摂取する際は注意しなければいけません。
緑黄色野菜
緑黄色野菜は、赤や緑、黄色といった色鮮やかな野菜です。
具体的にはカボチャやホウレンソウ、ニンジンやブロッコリー、トマトなどが含まれます。
また緑黄色野菜は色が濃いですが、ケチャップやソースのように色が歯に付くイメージは少ないです。
しかし、実際は緑黄色野菜の色がセラミックにうつってしまうことはあります。
緑黄色野菜の色素は、カロテンやクロロフィルなどです。
これらは強い抗酸化作用を持ち、紫外線やストレス、加齢などから身体を守ってくれます。
しかし摂取のしすぎはセラミックの変色につながるため、適度に色の薄い野菜やキノコなど、別の食品で栄養を補うことも大切です。
ニンニク
ニンニクはさまざまな料理と相性が良いため、頻繁に食べる方も多いでしょう。
しかしセラミック治療を受けた後は、そこまでたくさん食べないことをおすすめします。
ニンニクがセラミックを変色させてしまう理由は、硫黄化合物が含まれているからです。
硫黄化合物は、強い抗酸化作用や殺菌作用、がん予防やスタミナ回復などの効果が期待されています。
その反面、独特な刺激や辛みのものになる成分であるため、着色がつきやすく、過剰に摂取すると動脈硬化のリスクも高まります。
ちなみに硫黄化合物は、ニンニクだけでなくネギやタマネギ、ニラなどにも含まれています。
これらの野菜に共通して言えることは、生で食べたとき、強い辛みを感じるという点です。
貝類
貝類にもセラミックを変色させるようなイメージはないですが、中にはいくつか注意すべきものがあります。
特に注意したいのは、シジミやアサリ、牡蠣などの貝類です。
これらはビタミンB12が豊富に含まれていて、着色のリスクを高める原因になります。
ビタミンB12は、健康な血液に欠かせないビタミンです。
正常な赤血球の産生や、脳神経および血液細胞など、多くの体内組織の機能発達を維持してくれます。
しかし、ビタミンB12はピンク色の色素を有しているため、セラミックの歯の審美性を失わせることが考えられます。
ショウガ
ショウガにも着色のリスクがあるため、セラミック治療後は頻繁に食べすぎないことをおすすめします。
ショウガに含まれる着色成分は、ポリフェノールの一種であるショウガオールというものです。
ショウガオールは、生のショウガに含まれるジンゲロールという辛み成分が変化したもので、身体を温める効果があります。
そのため、特に冬場はショウガで温まろうと考える方も多いですが、摂取のし過ぎは他のポリフェノールと同じくセラミックの変色を引き起こします。
まとめ
セラミックの歯はあくまで変色しにくいものであり、一切変色しないというわけではありません。
また食事の内容によっては、変色が加速してセラミックのメリットを発揮できなくなります。
そのため治療後の食生活では、単に色の濃さだけでなく、どのような成分が含まれているかもチェックしながら食材を選ぶ必要があります。
もちろん、ブラッシングや定期検診などのケアも忘れてはいけません。