セラミック治療後のメンテナンスを怠ると、セラミックが劣化したり、隣接する歯や歯茎に虫歯や歯周病が発生したりします。
そのため、治療後も定期的に歯科クリニックに通わなければいけませんが、中にはついついサボってしまう方もいます。
今回は、セラミックのメンテナンスを怠ってしまう原因を解説します。
セラミックのメンテナンスを怠る原因5選
以下の原因により、セラミック治療後のメンテナンスを怠ってしまうケースがあるため、これから治療を受けようとする方は注意してください。
・時間がない
・治療時のトラウマがある
・予約が取れない
・歯科クリニックが遠い
・金銭的な余裕がない
各項目について詳しく説明します。
時間がない
仕事や育児などに追われ、歯科クリニックを訪れる時間がない方は、ついついセラミック治療後のメンテナンスをサボりがちになります。
メンテナンスでは、虫歯や歯周病の有無を確認したり、セラミックにおける噛み合わせをチェックしたりします。
そのため、一般的には1回の施術で1時間程度かかることがあります。
日頃空いている時間がまったくない方は、たとえ1時間であってもなかなか確保できません。
しかし、セラミックの状態を保つにあたってメンテナンスは必要不可欠であるため、多少無理やりにでも時間を割いて通院すべきです。
仕事が忙しい方は、職場に通院しなければいけない旨を伝え、育児や家事が忙しい方は家族にお願いするなどして通院時間を確保しましょう。
もちろん、セラミックの状態を保つにはセルフケアも大事ですが、それだけでは不十分です。
例えば歯石の除去などについては、歯科クリニックに通院しなければ行えません。
治療時のトラウマがある
治療時のトラウマがある方も、セラミック治療後のメンテナンスに通えなくなる可能性があります。
こちらはセラミック治療を受けたときに痛みを感じたり、怖い思いをしたりしたケースが該当します。
セラミック治療は、主に虫歯治療の際に行われます。
通常、虫歯治療後は銀歯など保険診療の補綴物が装着されますが、より審美性や機能性を重視する方はこのときにセラミックを選択します。
しかし初めて虫歯治療を受ける方は、思いの外痛みを敏感に感じてしまうことがあります。
また歯科医師の口調や行動が高圧的であったことなどにより、セラミック治療や歯科クリニックそのものにトラウマを抱えてしまうことも考えられます。
このような状況になるのを防ぐには、とにかく歯科クリニック選びに時間をかけることが大切です。
歯科クリニックの中には、痛みが少ないセラミック治療に力を入れていたり、患者さんの気持ちに寄り添った声掛けをしてくれたりするところも多いです。
予約が取れない
なかなか歯科クリニックの予約が取れない場合も、セラミック治療後のメンテナンスは怠りがちになります。
実績が豊富で人気も高い歯科クリニックでは、患者さんが納得するセラミック治療を受けられる可能性が高いです。
しかしこのような歯科クリニックは、なかなか予約が取れず、患者さんはスケジュールに合わせて通院することが難しくなります。
そのため、セラミックのメンテナンスを受ける場合は、できる限り早めに予約を取るようにしましょう。
例えば実際メンテナンスに訪れる1~2ヶ月前までに予約をしておけば、患者さんの希望に近い日時に予約を取れる可能性が高いです。
歯科クリニックが遠い
単純に自宅から歯科クリニックが遠い場合も、セラミックのメンテナンスはサボりがちになります。
先ほど、セラミック治療を受けるなら歯科クリニック選びが大事だという話をしましたが、このときには立地もチェックしなければいけません。
具体的には自宅から近いかどうかだけでなく、アクセス環境が良いかどうか、駐車場があるかどうかなどの確認です。
遠方の歯科クリニックで、なおかつアクセス環境もあまり良くない場合、メンテナンスに通うのが億劫になってしまう可能性が高いです。
ちなみに仕事帰りにメンテナンスを行いたい方は、職場の近くの歯科クリニックを選ぶのも一つの手です。
金銭的な余裕がない
金銭的な余裕がないことから、セラミック治療後のメンテナンスを怠ってしまうというケースもあります。
セラミックのメンテナンス費用は、原則保険が適用されません。
そのため、1回受けるだけでも7,000~15,000円と、保険診療の治療に比べてかなり高額になります。
もしこちらの費用が支払えないというのであれば、単純に通院を先延ばしにするのではなく、まずは歯科クリニックの医師に相談してください。
まとめ
セラミック治療で理想に限りなく近い歯を手に入れたにもかかわらず、メンテナンスに通わないのは非常にもったいないことです。
メンテナンスさえ受ければ、長期間理想的な歯並びや歯の機能を維持し続けられる可能性があります。
逆にメンテナンスを受けなければ、高品質のセラミックであっても劣化は早まります。
もちろん劣化に伴う再治療を受けることになれば、再び高額な治療費が発生します。