セラミック治療では、虫歯を削るだけでなく、仮歯の作製やセラミックの歯の型取りなどの作業も必要です。
そのため、一度ですべて治療が完了することはありません。
また治療を受ける方の中には、「できるだけ早く終わらせたい」と考える方もいるでしょう。
今回は、セラミック治療の期間をなるべく短くする方法を解説します。
セラミック治療にかかる一般的な期間の目安
セラミック治療の期間は、歯1本につき2～3週間ほどかかるのが一般的です。
通院回数で言うと、1本につき2回ほどで完了します。
こちらは歯の神経の処置が必要なく、スムーズに治療が進んだ場合にかかる治療期間です。
具体的な流れとしては、カウンセリングを行った後に虫歯を削り、その後仮歯を作製して装着します。
仮歯使用中に問題がなければ歯型を採取し、セラミックの作製と装着を行えば完成です。
これらの工程を、1本につき2～3週間で行います。
セラミック治療の期間を短くするためのポイント5選
日頃忙しかったり、歯科クリニックが苦手だったりする方は、セラミック治療の期間を短くしたいと考えます。
以下のポイントを押さえれば、そこまで治療期間は長期化しません。
・虫歯を放置しない
・通院を先延ばしにしない
・通いやすい歯科クリニックを選ぶ
・信頼できる歯科クリニックを選ぶ
・仮歯の装着期間に注意する
各項目について詳しく説明します。
虫歯を放置しない
セラミック治療の期間を短くしたいのであれば、まず虫歯を放置しないことが大切です。
先ほども少し触れましたが、セラミック治療が1本につき2～3週間で完了するのは、あくまで歯の神経の処置が必要ない場合です。
また虫歯ができているにもかかわらず放置していると、いつの間にか神経にまで到達し、根管治療を行わなければいけないこともあります。
そのため、トータルのセラミック治療の期間は長くなってしまいます。
逆に日頃から歯科クリニックのメンテナンスに通い、虫歯を早期に発見することができれば、セラミック治療の期間は短くなる可能性が高いです。
通院を先延ばしにしない
セラミック治療期間中は、セラミックの歯を装着するまでの間、歯科医師に指示された間隔で通院しなければいけません。
しかし通院が面倒な方や治療に恐怖心を持っている方などは、「予定が入ってしまったので行けません」などと嘘をつき、治療を先延ばしにしてしまうことがあります。
こういった行動を続けていると、当然当初の予定通りセラミック治療は進みませんし、どんどん治療期間は長くなります。
治療を受ける方の状況によって必要な治療期間が異なりますが、歯科医師の指示にきちんと従っていれば、無駄に期間が長くなることはありません。
通いやすい歯科クリニックを選ぶ
セラミック治療の期間をなるべく短くするには、通いやすい歯科クリニックを選ぶことも大切です。
ここでいう通いやすさとは、アクセスのしやすさを意味しています。
例えば自宅や職場から近い歯科クリニックであれば、通院の手間が少ないため、最後まできちんと通院できる可能性が高いです。
予定通り治療を受けることができれば、最低限の治療期間で済みます。
一方電車やバスに乗らなければいけないような遠方にある歯科クリニックは、通院が面倒になり、セラミック治療の期間が長引きやすくなります。
信頼できる歯科クリニックを選ぶ
セラミック治療の期間をできるだけ短くしたい方は、セラミック治療の実績が豊富な信頼できる歯科クリニックを選びましょう。
セラミックは、保険診療の詰め物や被せ物と比べて非常に品質の良い素材であり、装着後の痛みや違和感が少なく快適に使用できます。
しかし、こちらはあくまで歯科クリニックの治療が適切だった場合です。
あまりセラミック治療の実績がない場合、装着時に違和感が生じたり、不自然な見た目になってしまったりすることも考えられます。
もしセラミックに不具合が生じたら、修正や再治療が行われるため、セラミック治療の期間は長くなってしまいます。
そのため、歯科クリニックを選ぶ際は立地だけでなく、セラミック治療にどれだけ精通しているかもチェックすべきです。
仮歯の装着期間に注意する
セラミック治療では、セラミックの歯を作製している間、仮歯を装着します。
また仮歯は歯科専用の接着剤で固定されていますが、セラミックの歯に交換する際には外せるようになっています。
そのため、硬いものや粘着性があるものを食べると、簡単に取れてしまう可能性があります。
もちろん仮歯が外れたり破損したりすると、再び作製する必要があるため、セラミック治療の期間は長引きます。
セラミックの歯が完成するまでは、なるべく食事内容に注意しましょう。
まとめ
セラミック治療は、完了までに最低でも2～3週間はかかる治療です。
どれだけ工夫をしても、基本的にはそれ以上期間を短くすることはできません。
そのため、最低限の治療期間で終わらせることができるように、患者さんは指示通りに通院することを心掛けましょう。
またデンタルケアや慎重な歯科クリニック選びなど、治療期間が長引かないためのリスクヘッジも大切です。
